数珠を贈ってみませんか?

皆さん、数珠について深く考えたことはありますか?こんな記事を書かせていただいているのに恐縮ですが、私は今までそんな機会はありませんでした。触ったことも祖父のお葬式に出た時ぐらいで、それ以外は殆ど関わることもありませんでした。

そんな私がひょんなことから数珠というものに興味を持ちました。それは偶然の出会いでしたが、どういったことでも深く追求してみれば面白い発見があるものです。その発見の一端だけでも、皆さんにお伝えできればと思います。

まず数珠とは何か?

数珠というのは小さな珠に穴を空け、細い糸に幾つも通し、輪っか状にした道具で、主に仏教の儀式で使用される仏具と呼ばれるものです。念仏を唱える時にも使われることから「念珠」とも呼ばれています。

元々は木の実などに糸を通して算盤のように使っていたことが起源と言われています。それが時を経て、礼拝などで使われる法具に転換していきました。

仏様や菩薩を礼拝する際に、念仏を唱えながら礼拝するのですが、その際に念仏の回数を数えるのに使う珠だから数珠という起源もあるそうです。この辺りは宗派によって様々な違いがあるようなのですが、今回は割愛させていただきます。

キリスト教ではロザリオという十字架の首飾りのようなものがありますが、これも数珠と近しいもので祈りを捧げる際に用いられ、一部では数珠を仏教徒のロザリオと呼ぶこともあるそうです。

日本で数珠が普及し始めたのは鎌倉時代前後ではないかと言われています。その時代には鎌倉仏教という、新たな仏教が普及し始めた時期で、そのうちのどこかが使い始め、段々と広まっていたというのが通説だそうです。

良く見る数珠

私たちが数珠を目にする機会と言えば主にお葬式の時だと思います。一般的には礼拝をする際、合掌をする時に手にかけるのが基本です。お坊さんなんかは、首にかけている方もいますが、あれも宗派によって色々と違いがあるみたいです。

豆知識ではありますが、これを見た方がお葬式などの行く際は、数珠は神聖なものなので丁寧に扱ってあげてください。出来れば数珠には数珠袋という専用の袋があるのでそこに入れて持ち運んであげてください。

最近ではお土産屋さんで、ブレスレットのような簡易数珠もちらほら見かけますよね。昔私もつけていたことがあります。お恥ずかしながら、その時は数珠というよりは、ただのブレスレットのデザインとしてしか認識していませんでしたが。

数珠を贈る

数珠ってどこか堅苦しい感じがして、そんなものを相手に贈ってもいいのかなって思う気持ち、私もわかります。

実際本当は神聖なものですから、信心深い人には反対されるかもしれませんが、今ではアクセサリーやお守りとしても親しまれているので、気にせず贈り物として選んでももらって大丈夫ですよ。

数珠の販売で有名なのはやはり京都です。和風と言えば京都という感覚、皆さまにもあるんではないでしょうか?私もそんなイメージがありました。そのイメージは概ね正しいです。京都には素晴らしい数珠の専門店が沢山あります。

特に京都では祝い事の際に数珠を贈るという習わしがある地域もあり、お守りのような感覚で贈り物をすることがあるそうです。和の伝統的な贈り物ってなんだか素敵ですよね。

私は単純だったのでこれに感化されて、彼女に数珠をプレゼントしました。彼女は昔の私と同じで数珠というよりはアクセサリーを貰ったという感じでしたが、密かに彼女を守ってくれるお守りとして機能してくれたらいいなと思いながら、彼女が腕に付けた数珠を見ていました。

皆さまも是非、大切な人に数珠を贈ってみてください。きっと喜んでくださいますよ!