数珠と宗派の関係性

数珠には2種類の数珠があり、「正式数珠」と「略式数珠」に分かれます。前者は宗派ごとに形が違います。後者は宗派問わず使用できる一般的な型になります。

お葬式などで皆さんが使っているのはおそらく略式数珠が多いかと思います。無宗教な方も多いと思うのでその辺りはそこまで気にしないでいいと思います。ただ気になるのでしたらしっかりとした正式数珠を買ってみることも良いことだと思います。

宗派による数珠の違い

数珠の差異が出ると言われる宗派は大まかに6~7となります。どの宗派がメジャーかどうかは人によりけりなので、良く見かける宗派を皆さんにはお伝えしたいと思います。

「天台宗」の方は僧侶の方だけが正式数珠を使う傾向にあり、私たち一般の方は略式数珠を使うことが多い宗派になります。

「臨済宗」は正式数珠を一般の方は持ってはいけないという決まりがあるので、ほとんどの方が略式数珠を持っています。臨済宗の正式数珠は「看経」と呼ばれ、シンプルな数珠に近い形をしています。

「曹洞宗」は上記の臨済宗と同じで、ほとんどの方が略式数珠を使っています。正式数珠も同様の看経と呼ばれ、臨済宗との違いは本体部分に金属の輪が入っているかどうかで区別されています。そこは間違わないように注意しましょう!

「真言宗」は一般の方は、真言宗の正式数珠である「振分数珠」か、略式数珠を使います。男性は略式を、女性は正式を使うことが主流となっています。

「浄土宗」は少し変わった正式数珠の一つ「日課数珠」というものを使います。日課数珠と言うのは2つの輪が繋がっている独特な数珠となっています。

「浄土真宗」では、男性は基本的に略式数珠を、女性は略式数珠もしくは真言宗の正式数珠「振分」、または浄土真宗の正式数珠である「門徒数珠」を使います。

皆さんはどんな宗派でしたか?自身の宗派を知らない方は親に聞いてみると実はあったりするかもしれないので、興味があるのでしたら聞いてみてはいかがでしょうか?

 

 

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